導入事例

神奈川大学附属中・
高等学校

先進的なICT教育を推進する中で、
重要なコミュニケーションサービスとして活用

近年、教育現場へのICT導入の必要性が叫ばれています。その中で神奈川大学附属中・高等学校では1989年という極めて早い時期からコンピュータ教育をスタートし、2018年からは、生徒に対して1人1台のタブレットPC必携の取り組みを推進しています。積極的にICTを導入している同校において、2016年度から導入した「ウェブでお知らせ」は、学校と保護者・生徒をつなぐ重要なコミュニケーションサービスと位置づけられています。このサービスは従来の課題をどのように解決し、また"コロナ禍"においてどのような役割を果たしたのでしょうか。(2020/12インタビュー時の内容となっております。)

  • 個人情報保護の観点からセキュアなサービス導入の必要
  • 教員の負担軽減のための高機能な連絡ツールの導入検討
  • 正確かつ効率的なコミュニケーションを実現
  • "コロナ禍"でも効率的に活用できた

従来のメール連絡網サービスに限界を感じ、
機能や安全性に優れた連絡ツールの導入を検討

 神奈川大学附属中・高等学校は、1985年4月に開校された新進の中高完全一貫校です。「質実剛健、積極進取、中正堅実」という3つの建学の精神にもとづきながら、グローバル教育、ICT教育、STEAM(スティーム)教育という先進的な教育に力を注いでいます。ICT教育では、2018年から生徒の1人1台タブレットPC必携という取り組みが進行中。STEAM教育では、DNAの遺伝子組み換えや宇宙エレベータの実験など、非常に先進的な教育プログラムが推進されています。

 従来同校では、保護者とのコミュニケーションは、電話連絡に加え、全国の学校に広く導入されているフリーのメール連絡網サービスを利用していました。しかしいくつかの課題から、機能性・安全性に優れたコミュニケーションサービス導入が求められてきました。副校長でありICT教育の推進役でもある小林道夫先生は、その背景を述べます。

神奈川大学附属中・高等学校
副校長 小林 道夫氏

 「従来利用していたサービスは学校からのメール配信が中心で、機能的に限界がありました。また、個人情報保護の観点からも、よりセキュアなサービスを導入する必要があるのではないかと感じていました。もちろん電話やプリント配布といった連絡手段も用いていましたが、連絡の徹底までに時間を要したり、情報が正確に伝わらなかったりという課題がありました。朝の欠席や遅刻の連絡では、教員室に電話が次から次へとかかり、担任教員が応対に忙殺されていたことも思い出されます。こうした状況や教員・生徒のタブレットPC必携という将来的ビジョンを踏まえ、より高機能なサービスの導入検討をスタートさせたのです」

神奈川大学附属中・高等学校
副校長 小林 道夫氏

有用な機能やスマートフォンアプリの使い勝手に加え、企業としての信頼感も選択を後押しした

 複数の企業からのアプローチを受け、小林先生たちはいつくかのサービスの特長や利点を検討し、最終的にNTTレゾナントの「ウェブでお知らせ」の採用を決定しました。どのようなポイントが評価されたのでしょうか。

 「すでに"スマホの時代"になっていましたので、スマートフォンアプリの使い勝手が重要でした。『ウェブでお知らせ』は、プッシュ通知型であることに加え、スマホ専用アプリを利用するため、画面が見やすく、操作性も優れているという印象でした。機能面では、メッセージの一斉配信はもちろん、欠席等届出やアンケートなども便利に使えそうだと期待できました。加えて、学校と保護者・生徒を結ぶ極めて重要な役割を負いますので、セキュリティが担保できるだけでなく、設備基盤が強固でサービスが停止しないという継続性も求められます。信頼性という面において、大手通信キャリアであるNTTのグループ企業であることも選択の一因になりました」

 検討から決定までのプロセスは、非常にスムーズに進行。保護者からの承認も得られ、2016年4月からこの新しいコミュニケーションサービスの運用がスタートしました。

正確かつ効率的なコミュニケーションを実現。
"コロナ禍"ではアンケートやオンライン授業の告知で活用

 学校から保護者や生徒への日常的な連絡や、クラブ活動における顧問から部員への連絡、教員間の連絡などは、メッセージ機能を活用することで、短時間で手間のかからない効率的な情報伝達を実現。教員や保護者の負担が軽減されました。また欠席等届出機能活用により、担任が毎朝の電話応対に追われることもなくなりました。

 このような平時における利用においても、「ウェブでお知らせ」は学校と家庭間の効率的な情報伝達や情報集約に大きな改善をもたらしましたが、その役割が大きくなったのは2020年3月以降。新型コロナウイルス感染症拡大による一斉休校が始まってからのことでした。

 「最も便利に使えたのが、アンケート機能による生徒の健康観察です。休校時や分散登校時においては、毎朝決まった時間に保健室から保護者へアンケートを発信し、生徒の健康状態を回答してもらったり、不安なことがあれば、記入してもらったりしました。担任や養護教諭が生徒たちの状況を毎日把握し、データとしても管理・蓄積できるので、万一体調不良がある場合も適切に対応することができました。

 また学校として感染対策のガイドラインを作成して、それをPDF添付という形で配信しました。感染状況は刻々と変化しますので、ガイドラインも順次アップデートするのですが、『ウェブでお知らせ』の場合はエビデンスとして残りますし、履歴から最新版を探すことも容易です」

 さらに同校では、ICT先進校としての強みを生かし、約3,500本のオンライン授業を配信。その告知も「ウェブでお知らせ」を利用しました。メッセージ上にリンクを張ることができ、そこから直接授業コンテンツに飛べるので、非常に便利だったといいます。

 平常時での利用に加え、"コロナ禍"における活用を経験したうえで、小林先生は「ウェブでお知らせ」の評価や利用メリットを総括します。

 「『ウェブでお知らせ』は操作が簡単で、ストレスがないことに加え、アクセスが集中したと思われるタイミングでもサービスが停止することはありませんでした。休校中や分散登校の時期はこまめに連絡を発信し続けることが重要でしたので、この点は助かりました。正確な情報をスピーディに得られることは、保護者にとっても学校に対する信頼感につながったようです。このサービスなしには、休校・分散登校の時期を乗り切ることはできなかったでしょう。それは我々管理職だけでなく、全教職員が感じていることだと思います」

 加えて同校では、「ウェブでお知らせ」の利用を推進していく中で、それまで紙で配布していた学年通信や進路だより、保健だよりなどをPDF化して配信。保護者に押印して返送してもらっていた部活動の参加承諾書はアンケート機能を使って回収するなど、授業やテスト以外の紙媒体は、以前の1割程度にまで大幅に削減され、ペーパーレスの効果もあったといいます。「ウェブでお知らせ」は、今後も同校のICT教育推進において、欠くことのできないコミュニケーションサービスとして学校と保護者・生徒をつないでいくことでしょう。

※NTTレゾナントとはウェブでお知らせの旧提供会社でございます。

School Information

神奈川大学附属中・高等学校

神奈川県横浜市台村町800

1985年に中高一貫の男子校として開校。1990年より男女共学となる。「真剣な学習をしよう」「健康な心と体をつくろう」「信愛の心をもとう」を校訓とし、グローバル教育、ICT教育、STEAM教育といった先進的な取り組みを通して、自ら学ぶ姿勢や自己肯定感、将来のビジョンを持てる生徒の育成を目指している。神奈川大学の附属校であるが、毎年国公立大学や有名私立大学への進学者を多く輩出する。先進的なICT教育に取り組む中、新型コロナウイルス感染拡大の環境下においては、生徒が中心となったオンラインでの学園祭開催というユニークな活動も進行。生徒たちは、緑あふれる広々としたキャンパスで、自由にのびのびと活動している。

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